錦織 今季芝初戦は逆転勝ち 成長株プイユを下し「勝ててよかった」

[ 2016年6月13日 21:46 ]

ゲリー・ウェバー・オープン1回戦でプイユを下した錦織(AP)

 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンは13日にドイツ・ハレで開幕し、男子シングルス1回戦で世界ランキング6位で第2シードの錦織圭(26=日清食品)は、成長著しい世界29位のリュカ・プイユ(22=フランス)と対戦し、6―7、6―1、6―4で逆転勝ちした。試合時間は1時間51分だった。

 両者は初対戦。錦織にとって今大会は、27日開幕の4大大会第3戦のウィンブルドン選手権につながる芝コートのシーズンの初戦となり、芝コートでの初優勝を目指す。

 試合前の練習中に雨が降り出し、会場の屋根を閉めるために1時間近く試合開始が遅れた一戦。錦織は第2ゲームでダブルフォルトなどのミスをし、いきなりブレークされてしまう。しかし徐々に左右に散らしてからドロップショットなど、多彩な攻撃が決まり始め第5ゲームをブレークバックした。その後は互いにサービスゲームをキープしてタイブレークへ。錦織は0―2から5連続ポイントを取ったものの、その後5連続ポイントを奪われ6―7(5―7)で第1セットを落とした。

 錦織のサービスゲームでスタートした第2セットは、ファーストサーブの確率確率が54%から85%に上がったことで、試合の主導権を握る展開。第2ゲーム、第6ゲームをブレークし、6―1で取った。

 第3セット前にはメディカルタイムアウト取って左脇腹の治療を受けた錦織。昨年のこの大会では準決勝の試合途中で左足ふくらはぎを痛め棄権。その影響でウィンブルドン選手権のシングルス2回戦も棄権しただけに心配されたが、第7ゲームをブレークし、6―4で試合を決めた。

 2回戦では世界262位のブライアン・ベイカー(31=米国)と世界192位のフロリアン・マイヤー(32=ドイツ)の勝者と対戦する。

 ▼錦織圭の話 (試合開始が遅れ)簡単ではなかったが、勝ててよかった。(自分にとっては)ここから芝のシーズンを迎える。2回戦に向けて集中したい。

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