オープンウオーター 平井がリオ五輪へ、2大会連続 

[ 2016年6月13日 16:07 ]

水泳オープンウオーターでリオ五輪出場を決め笑顔の平井康翔

 水泳オープンウオーターで26歳の平井康翔(朝日ネット)が12日、ポルトガルのセトゥバルで行われたリオデジャネイロ五輪世界最終予選の男子10キロで1時間52分31秒2の10位に入り、2大会連続の五輪出場を決めた。昨夏の世界選手権では約5秒差で逃した五輪切符をラストチャンスで手に入れ「出場権を獲得できれば順位は何でも良かった。去年の悔しさが生きている」と笑顔で胸を張った。

 レースは強豪とともに集団の真ん中につけ、徐々に先頭に近づく作戦通りの展開だった。ゴール前のスパート勝負では「あのような思いは二度としたくない」と粘った。

 思いは8月の本番へ。波が高く、潮流も複雑というリオの会場では、昨年8月の五輪テスト大会で2位と健闘し、いいイメージをつかんだ。「泳力よりもオープンウオーターのスキルが重要になる」と分析し「荒れた海の方が得意。人生で一回あるかないかのチャンス」と心待ちにする。

 初出場で15位だった前回五輪後は所属先を見つけるのにも苦労し「今の会社にはすごく応援してもらった」と感謝する。日本の先駆者は「多くの日本の人は俺がメダルを取る可能性を感じていないが、結構自信がある。すぐに気持ちを切り替えて準備をしたい」と闘志を燃やした。(共同)

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2016年6月13日のニュース