錦織8強ならず…降雨中断で流れ失い、地元ガスケに苦杯

[ 2016年5月30日 03:09 ]

苦しい展開に厳しい表情の錦織(AP)

 全仏オープンテニス第8日は29日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス4回戦で第5シードの錦織圭(26=日清食品)は第9シードのリシャール・ガスケ(29=フランス)と対戦。4―6、2―6、6―4、2―6で敗れ、2年連続の準々決勝進出はならなかった。ガスケは地元の全仏で初の8強入り。

 第1セット、第3ゲームでいきなりガスケにブレークを許した錦織だが、続く第4ゲームですぐにブレークバック。この日はリターンが冴え、さらに第6ゲームでもブレークに成功。4―2とリードして迎えた第7ゲームでは30―40とガスケにブレークポイント握られながら31本のラリーの末にポイントを奪い、ジュースに持ち込んだが、そこで雨足が強まり中断となった。

 1時間4分の中断を経て再開語は流れが一気にガスケに傾いた。錦織は再開直後に2本ミスが続き、ブレークを許すと、さらに第9ゲームもブレークされ、このセットを4―6で落とした。

 続く第2セットも第1ゲームでいきなりブレークを許すと、第5ゲームでもブレークされ、ブレークバックのチャンスもないまま2―6。後がない第3セットは錦織も粘りを見せて互いにサービスゲームをキープ。5―4で迎えた第10ゲームでブレークに成功し、このセットを6―4でもぎ取った。しかし、第4セットは第1、第5ゲームをブレークを許し、2―6で押し切られた。

 ガスケには初対戦から6連敗も今年はマドリード・オープン、イタリア国際とクレーコートで2連勝。苦手意識は払しょくされたかに思われたが、大舞台でまたも苦杯。悲願の4大大会制覇の夢は6月のウィンブルドン選手権に持ち越しとなった。

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