成田V一本釣りだ!前半“大漁”4バーディーで連日68

[ 2016年5月29日 05:30 ]

9番で惜しくもバーディーパットを外し苦笑いの成田美寿々

女子ゴルフツアー リゾートトラスト・レディース第2日

(5月28日 徳島県鳴門市 グランディ鳴門ゴルフクラブ36=6524ヤード、パー72)
 今季10試合中5試合で予選落ちの成田美寿々(23=オンワードホールディングス)が通算8アンダーで首位と1打差2位をキープした。4バーディー、ボギーなしで68をマーク。前向きな性格でスランプを乗り切り、ツアー通算8勝目を視界に捉えた。表純子(42=中部衛生検査センター)が64を出し、大会コースレコードを樹立。通算9アンダーの単独首位に浮上した。

 浮き沈みの激しかった成田がようやく底を脱した。初日の今季自己ベストに続く68。前半の4バーディーのみでチャージはストップしたが、「前半は出来過ぎ。よくボギーを打たなかったし、ノーボギーで回れて良かった」とボギーなしのラウンドで1打差の好位置を守った。

 オフのスイング改造が間に合わず、今季は10試合で5度の予選落ち。最高成績は開幕戦の26位と低空飛行が続いた。ただ、並のプロと違うのは「調子が悪かった時も何とかなるっしょ、と思っていた。そしたら10試合終わっていたんですけど」と苦しんだ過去を笑って振り返られるハートだ。「あっけらかんとしているこの性格に産んでくれた両親に感謝です。“絶対、イップスにならない”と言われてます」とポジティブシンキングで乗り切った。とはいえ、先週は釣りにはまっている葭葉ルミに誘われ、2時間ほどバス釣りに没頭。「ボーッとしていい気分転換になりました」とリフレッシュしたのも効いた。

 4バーディー中、3つは1・5メートル以内につけるなどショットは復調。後半はバーディーを取れなかったが「自分の向いている方に打てているし、何の心配もせずにできる」と手応えは十分。

 最後に優勝した昨年6月のサントリー・レディース以来の最終日最終組。「優勝争いできるところにやっと来られた。ショットが悪い時に培われたアプローチもあるし、怖がらずに攻めていきたい」。ポジティブ成田が今日、完全復活する。

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2016年5月29日のニュース