三宅「不安と焦り」3月に膝痛め練習積めず…

[ 2016年5月29日 05:30 ]

リオ五輪の重量挙げ代表に選ばれ、記者会見する三宅宏実

 日本重量挙げ協会は28日、都内でリオデジャネイロ五輪代表を発表し、女子48キロ級の12年ロンドン五輪銀メダリスト・三宅宏実(30=いちご)らが会見に出席した。

 五輪4大会連続出場の30歳は、3月に左膝の外側を痛めるなど満足に練習が積めない苦境に陥っている。「正直に言うと不安と焦りしかない」と吐露し、夢舞台の目標については「体調を整えてやってきたことを出し切れるようにしたい」と話すにとどめた。現状を冷静に分析し、メダルという目標を今は封印。三宅の父で日本女子監督の義行氏は「2カ月あれば十分間に合う。ロンドンの時は3週間前にピークがきた。うまく調整すれば(48キロ級が行われる)8月6日にピークがくる」と話した。

 ◆三宅 宏実(みやけ・ひろみ)女子48キロ級で04年アテネ五輪9位、08年北京五輪6位。12年ロンドン大会では銀メダルを獲得した。指導を受ける父の義行氏は68年メキシコ五輪銅メダリスト。埼玉栄高、法大出。いちご。1メートル46。30歳。埼玉県出身。

 ◆女子53キロ級で2大会連続の五輪代表が決まった八木は、「うれしいのとホッとしている」とキュートな笑みを浮かべた。12年ロンドン五輪は12位。以降、腰痛と闘いながら、2度目の夢舞台にたどりついた。体調に不安がある時は意識的に練習量を落とすなど、「休む勇気が持てるようになった」と言う。「リオではいい記録を出して、8位入賞を目指して頑張りたい」と力を込めていた。

 ◆安藤 美希子(あんどう・みきこ)女子58キロ級でスナッチ、ジャーク、トータルの日本記録を持つ。昨年の世界選手権は8位。埼玉栄高、平成国際大出。いちご。1メートル55。23歳。千葉県出身。

 ◆松本 潮霞(まつもと・なみか)女子63キロ級で初代表。5月の全日本選手権のトータルで日本タイ記録を出して3連覇した。昨年の世界選手権19位。千葉・松戸国際高、早大出。ALSOK。1メートル58。24歳。千葉県出身。

 ◆糸数 陽一(いとかず・よういち)男子62キロ級で昨年の世界選手権9位。ジャーク168キロの日本記録を持ち、昨年の全日本選手権で出したスナッチ135キロとトータル300キロは日本タイ記録。沖縄・豊見城高、日大出。警視庁。1メートル58。25歳。沖縄県出身。

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2016年5月29日のニュース