中村、多彩な仕掛けでリオ前哨戦V デモばっちり

[ 2016年5月29日 05:30 ]

女子52キロ級で優勝し、表彰式で金メダルを胸にする中村美里

柔道 マスターズ大会第1日

(5月27日 メキシコ・グアダラハラ)
 世界ランキング上位で争う大会が27日に行われ、リオデジャネイロ五輪代表で女子52キロ級の中村美里、同48キロ級の近藤亜美(ともに三井住友海上)が優勝した。世界ランク4位の中村は、決勝でナタリア・クジュティナ(ロシア)を抑え込んで一本勝ち。同7位の近藤は決勝でロンドン五輪覇者のサラ・メネゼス(ブラジル)に寝技で一本勝ちした。五輪2連覇を狙う女子57キロ級の松本薫(ベネシード)は初戦の2回戦で連珍羚(台湾)に一本負けし、男子60キロ級五輪代表の高藤直寿(パーク24)は1回戦でフランス選手に一本負けした。

 女子52キロ級は中村の強さが際立った。相手に一度もポイントを奪われず、リオデジャネイロ五輪の前哨戦を制覇した。大舞台を見据えて多彩な仕掛けで翻弄(ほんろう)した。「これまで試合でほとんどしたことがない」という背負い投げを繰り出し、ライバルたちを惑わせた。決勝では得意の小外掛けで崩し、横四方固めであっさり仕留めた。世界選手権は過去3度優勝しているが、五輪では初出場の北京で銅メダル、前回ロンドンは初戦敗退。「過去2回は悔しい思いをした。リオではとにかく喜びたい」と三度目の正直を目指す。

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2016年5月29日のニュース