キャブス、ファイナル進出に王手 ビッグ3がフル回転

[ 2016年5月26日 14:32 ]

キャバリアーズのアービング(右)がシュートを決める(AP)

 NBAは25日にオハイオ州クリーブランドで東地区決勝の第5戦を行い、1位のキャバリアーズが2位ラプターズを116―78(前半65―34)で下して3勝2敗。2年連続3回目のファイナル進出に王手をかけた。前半の31点差は地区決勝の史上最大点差。キャバリアーズは地元で行われた第1戦で31点差、第2戦でも19点差をつけて勝っており、このシリーズのホームゲームでは計88点もの大差をつけている。

 レブロン・ジェームズ(31)は第3Q終盤までの出場(32分)で23得点6リバウンド8アシストをマーク。ケビン・ラブ(27)は3本の3点シュート(試投4本)などで25得点、カイリー・アービング(24)も23得点を稼ぐなど、ビッグ3が序盤からフル回転で活躍し、みるみる点差を広げていった。3人のフィールドゴール成功率は61・4%。ミスの少ない安定した試合運びだった。

 ジェームズはプレーオフの試合では昨季から23試合連続で20得点以上を記録。出場試合数は191となってマジック・ジョンソン(元レイカーズ)を抜いて歴代12位に浮上した。またこの日はフリースローを1本成功(試投3本)し、プレーオフでの通算成功本数(1463)はコービー・ブライアント(レイカーズ)と並んで2位となった。

 ラプターズは地元トロントでのこのカードは今季4戦全勝だが、クリーブランドでは4戦全敗。95年のチーム創設以来、30点差以上の敗戦は経験していなかったが、このシリーズでは初戦を含めてすでに2度の“大敗”を喫する結果となった。

 デマー・デローザン(26)は14得点、カイル・ラウリー(30)は13得点どまり。地区準決勝(対ヒート)の第3戦で右足首を捻挫したセンターのジョナス・バランチューナス(24)は9試合ぶりに出場して18分で9得点をマークしたが、チームに勢いを与えるような活躍はできなかった。バランチューナス不在の間、先発センターとしていい働きを見せてきたビスマック・ビヨンボ(23)はトロントでの2試合で計40リバウンドを稼いでいたが、第5戦では21分の出場で4リバウンド。チームは勝機を見いだせないまま敗れ去った。

 なお第6戦(27日)は再びトロントでの開催。ラプターズが勝つとクリーブランドでの最終第7戦(29日)に勝負は持ち込まれる。

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