錦織 適応力で2回戦突破も「男としてはなかなかつらい判断」

[ 2016年5月26日 05:30 ]

ボールに必死で飛び付く錦織圭

全仏オープンテニス 第4日 男子シングルス2回戦

(5月25日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス2回戦で世界ランキング6位の第5シード、錦織圭(26=日清食品)は、世界40位のアンドレイ・クズネツォフ(25=ロシア)に6―3、6―3、6―3のストレートで勝利した。次戦はクレーを得意とする世界52位のフェルナンド・ベルダスコ(32=スペイン)と対戦する。

 「男としてはなかなかつらい判断だった」。快勝に見えた試合を錦織はこう振り返った。序盤は相手のフラットな強打に押され劣勢。第3ゲームで先にブレークを許した。

 「1―3になってまずいなと思い始めた」。ここで錦織は男としてのメンツよりも勝利にこだわった。相手が得意とするハイペースでの打ち合いに真っ向から付き合わず、高く跳ねるボールなどをラリーに織り込んでペースダウンを図った。

 「思い切りバンバン打って勝てたら、それがいいけど」とノーガードの殴り合いで粉砕すればこれほど男らしいことはない。しかし錦織は元来そういう選手ではない。戦術を切り替えた途端に第5ゲームでブレークバックすると、あとは完全に錦織ペース。計6度のブレークを重ね、ストレートで試合を終わらせた。

 肉体的に消耗度の激しいクレーシーズンに入り、室伏広治らのトレーナーとしても知られるロビー・オオハシ氏をストレングスコーチとして迎えている。11年のオフなどに指導を受けたことがあるが、ツアーに同行してもらうのは初めて。「クレーシーズンはいつもケガに近いことが起きる。トレーニングをしっかりやることは前々から課題にしていた」。将来も見据えた肉体強化で、今大会中もオオハシ氏の下でトレーニングをしている。

 「ロビーのおかげで体はフレッシュに保てている」。開幕前の言葉通りに好調を維持して次戦はベルダスコ。クズネツォフとは異なり、むしろ相手がペースをかき乱してくるクレー巧者だ。「今日よりも思い切って自分の速いペースに持っていきたい」。今度は錦織の男らしい一面が存分に見られそうだ。

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