宇良、珍手で勝ち越し 6年ぶり「腰投げ」、それでも淡々

[ 2016年5月17日 17:15 ]

大相撲夏場所10日目

(5月17日 両国国技館)
 小兵の新十両、宇良が業師の名に恥じない「腰投げ」で出羽疾風を破り、早々に勝ち越した。十両では2010年初場所で海鵬が千代白鵬に決めて以来、6年ぶりに出た珍しい決まり手で給金直し。「良かった。どんどん星を伸ばしたい」と意欲を新たにした。

 終始攻め込まれた。得意の居反りを試みたものの「十分な形ではなかった」と不発。後ろに回られて万事休すかと思われたが、ここからが真骨頂。左腕を取って思い切り引っ張り込みながら、自分の腰に相手の体を乗せて豪快に投げた。大逆転劇に館内は沸いたが「苦し紛れ。諦めない気持ちだけ」と淡々と話した。

 十両の優勝争いでも、2敗でトップに並んだ。「それは関係ない」と浮かれなかった。

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2016年5月17日のニュース