サンダー、ウォリアーズに先勝 ウエストブルック攻守に奮闘

[ 2016年5月17日 15:17 ]

27得点を挙げたサンダーのウエストブルック(AP)

 NBAプレーオフの西地区決勝が16日、カリフォルニア州オークランドでスタート。準決勝で今季67勝15敗の2位スパーズを4勝2敗で倒した3位サンダーが、108―102(前半47―60)で歴代最多の73勝(9敗)を挙げた1位ウォリアーズに敵地で先勝した。

 第3Q序盤で最大14点を追う展開だったが、前半3得点に終わっていたラッセル・ウエストブルック(27)がこのクオーターだけで19得点を稼いで流れを変え、第4Qの出だしで逆転。101―100で迎えた第4Qの残り1分1秒にはこの日、16得点12リバウンドを稼いだセンターのスティーブン・アダムス(22)が成功率58・2%と苦手にしているフリースローを2本とも沈め、残り30・7秒には26得点を挙げたケビン・デュラント(27)が正面から値千金のジャンプシュートを成功させて勝負を決めた。

 ウエストブルックは27得点12アシストをマークしただけでなく、7つのスティールを記録してディフェンスでもチームに貢献。再三にわたって相手のパスコースを遮断したアンドレ・ロバーソン(24)を含め、二枚看板以外の選手も奮闘した。チーム・リバウンド本数でも52―44。チーム一丸となってディフェンディング・チャンピオンをなぎたおした。

 ウォリアーズは今季ホームで39勝2敗で、プレーオフでも6戦全勝だっただけにダメージの残る黒星。このカードは今季4戦目で初黒星となった。2年連続でシーズンMVPとなったステファン・カリー(27)は6本の3点シュートなどで26得点を稼いだものの、ターンオーバーも7回犯すなどミスも連発。プレーオフでの3点シュート連続成功記録は45試合となってリーグ記録(従来の記録はペイサーズのレジー・ミラーの44試合)を更新したが、チームを勝利に導くことはできなかった。

 クレイ・トンプソン(27)も25得点を記録したが、後半は6得点のみ。後半のチーム得点(42)と第4Qの得点(14)はいずれも今ポストシーズンでは最少となった。102―105で迎えた第4Q残り17・2秒にはサンダーのウエストブルックがトラベリングを犯したかに見えたが審判はノーコール。スティーブ・カー監督(50)の抗議もむなしく、ウエストブルックが要求した20秒タイムアウトが認められて最後の同点機は消滅した。

 サンダーが敵地オークランドで勝ったのは2013年4月11日以来、6試合ぶりで、西地区3位ながらホーム・アドバンテージを1位チームから奪取。4年ぶりのファイナル進出に向けて幸先のいい滑り出しとなった。

 なお第2戦は同じオークランドで18日(日本時間19日)に行われる。

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