白鵬 かち上げで全勝守る 大関戦へ「ゲームじゃない」

[ 2016年5月17日 05:30 ]

勢の左顔面に白鵬の右腕が入る

大相撲夏場所 9日目

(5月16日 両国国技館)
 2場所連続37度目の優勝を狙う白鵬が新関脇の勢を“一発KO”で下して全勝を守った。

 「起こしてからついていく思いでした」と立ち合いで左張り手を繰り出し、続いて強烈な右かち上げを見舞った。すると、それがまともに顔面にクリーンヒットした勢が腰から崩れ落ちて勝負あり。館内は悲鳴に包まれたものの、藤島審判長は「勢が弱い。かち上げは反則じゃないから。関脇だから頭に入れておかないと」と敗者に対して厳しい見解を述べ、横綱本人も支度部屋で「反応のいい立ち合いが出てきましたね」と納得の表情を浮かべた。

 10日目の照ノ富士戦から大関戦に突入する。「稀勢の里とのマッチレースを楽しむ思いはあるか」と尋ねられると「私は楽しみという言葉は好きではない。ゲームじゃないから」と引き締まった表情で答えた。

 ≪勢 白鵬のかち上げに瞬殺KO≫「何が起こったか、分からなかった。対処できなかった。これも経験」。想定外だったようです。

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2016年5月17日のニュース