アーチェリー リオ五輪メダルへ本番想定“お立ち台”作った!

[ 2016年5月11日 06:25 ]

リオ五輪アーチェリー会場イメージ図

 アーチェリー日本代表がリオデジャネイロ五輪の試合会場と同じ設備を、都内のナショナルトレーニングセンター(NTC)に造ったことが10日、分かった。異例となる1・5メートルの舞台の上から矢を放つ本番を想定し、4月中に台を設置した。

 ジュリアナ東京のお立ち台…ではないが、1・5メートルの台に乗って競技するのはサンバ会場ならではだ。アーチェリー会場はリオのカーニバルのメイン会場として有名な市の中心地にある「サンボドロモ」。水はけを考慮して敷地の中心が高いおわん形になっており、そのまま競技をすれば標的とシューティングライン付近が低くなるのだ。

 平たんな場所で競技をすることが前提となるため、五輪では両端をかさ上げして高さをそろえる。同会場で行われた昨年9月のテスト大会は珍しい形状が災いしてか、女子・川中の4位が最高。その他の成績はふるわなかった。そのため、日本代表の新海輝夫監督(59)は「同じ状況で練習をすることでよりメダルの可能性を高くしたい」と台の設置を決断。NTCの物は場所の問題で1・5メートルもないものの、慣れておくに越したことはない。

 現在、日本代表はW杯メディシン大会(コロンビア)に出場中。ロンドン団体銅の女子は個人と団体、男子は同個人銀の古川が出場を決めた。男子団体は6月の最終予選で可否が決定。男女ともに個人、団体でメダルの期待がかかる。“お立ち台”の効果はリオの表彰台につながるはずだ。

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2016年5月11日のニュース