佳純 リオ五輪への決意新た「ロンドンより成長した姿見せたい」

[ 2016年5月8日 15:46 ]

「リオ五輪 P&G ママの公式スポンサーキャンペーン」新CM発表会で母への思いを叫び、目を潤ませる石川佳純

 卓球女子日本代表の石川佳純(23=全農)が8日、都内で行われた「リオ五輪 P&Gママの公式スポンサーキャンペーン」新CM発表会にスポーツキャスターの松岡修造氏(48)と登場。母・久美さんへの感謝の思いとともにリオ五輪への決意を新たにした。

 石川は最新の世界ランキングで4位となり、2大会連続のシングルスでの五輪出場を正式に決めたばかり。「1日1日が本当にすごく大事な時間になってくる。金メダルという大きな目標を持って、できることは全部頑張って、リオのコートに立てるようにこれから1日1日頑張っていきたい。リオではいいプレーをお届けできるように頑張ります」と意気込み。4年後の東京五輪についても「選手として迎えたいし、金メダルを狙える選手でいたい」と話した。

 母の日を記念し、国際オリンピック協会(IOC)のワールドワイドスポンサーであるP&Gが、五輪を目指すアスリートと選手を支える母親を応援するイベント。男子テニスの錦織圭(26=日清食品)とともに「ママの公式スポンサー」日本代表アンバサダーを務める石川は、卓球のストラックアウトに挑戦したほか、支えてくれた久美さんへの感謝の気持ちを伝えた。小学3年生の時に家の1階に卓球場ができたことは自分の大きな転機だったという石川。当時を振り返り、「びっくりしました。まさか1階に本当に卓球場ができると思わなかったし、最初は冗談だと思った。始めたばっかりで、小学生ながらプレッシャーを感じた。後ろには帰れないって…」と苦笑。ただ、そこに「こんなに本気で応援してくれるんだ」という母の愛情を強く感じたことを明かした。

 イベントでは、久美さんに向けて「小学校3年生の時に家に卓球場を立ててくれなかったら今の私はいませんでした。いつもありがとう。リオ頑張ります」と決意表明。「今まではなかなか感謝を伝えることができなかったので、リオ五輪を前に、こういう機会をいただけて凄く良かった。リオではロンドンより成長した姿を見せたい。19歳の時よりは自立できているのかなと思う。近くでサポートしてもらっていることには変わりはないが、4年間で金メダルを目指そうとチームでやっているので、自分自身がもっと成長した姿を見せられたらいい」と前を向く。

 そんな娘の力強い言葉に久美さんから「母としては結果によりもそれまでに向かうチャレンジしている姿、頑張っている姿を見せてもらいたい」と思いを明かされ、目をうるませる場面もあった。ロンドン五輪の決勝の最終日が久美さんの誕生日の8月7日だった。「忘れられない日になっている」とし、リオ五輪ではその日がシングルスの初戦に決まった。「初戦なので、やっぱりいいスタートを切りたい。その日は絶対に勝つという強い姿勢で頑張りたい」と力を込めた。

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