1582日ぶり両国に日本出身力士優勝額!琴奨菊「凄いこと」

[ 2016年5月8日 05:30 ]

<大相撲優勝掲額・贈呈式>国技館に飾られる優勝額を前に握手を交わす琴奨菊(左)と白鵬

大相撲夏場所

(5月8日 両国国技館)
 大相撲夏場所は8日、東京・両国国技館で初日を迎える。7日は国技館エントランスホール前で優勝額贈呈式が行われ、初場所で初優勝を飾った大関・琴奨菊(32=佐渡ケ嶽部屋)の額がお披露目となった。日本出身力士の額が国技館に掲げられるのは4年4カ月、1582日ぶり。綱獲り場所だった春場所で8勝に終わった琴奨菊は、2度目の優勝に向けて気持ちを新たにした。

 春場所を制した横綱・白鵬とともに参加した贈呈式。初場所で日本出身力士としては10年ぶりの優勝を果たした琴奨菊は、青い化粧まわし姿の自分が写っている額を目の当たりにし「想像以上に大きかった。凄いことをしたんだなと思った」と喜びを口にした。

 国技館には天井近くに計32枚の額が飾られており、年3回の東京場所前に最も古いものと2枚ずつ取り換えられる。06年初場所で優勝した栃東(現玉ノ井親方)の額が取り外されたのは12年初場所の初日前日の1月7日で、この日は4年4カ月、実に1582日ぶりに日本出身力士の優勝額が国技館に戻った。賜杯を抱いた者の責任感もあって、琴奨菊は「何回も(優勝額を)掛けられるように自分を高めていきたい」と夏場所での賜杯奪還に向けて気合を込めた。

 4月29日の横審稽古総見では横綱・鶴竜、大関の稀勢の里、照ノ富士との申し合い稽古で一気の出足を見せるなど、八角理事長(元横綱・北勝海)を「初場所で優勝しただけのことはある」とうならせた。だが、1日の二所ノ関一門の連合稽古を終えた後に腰痛を訴えると、2日の連合稽古は欠席。その後は軽めの調整が続いた。患部にはテーピングが施された。それでも「それまでにたくさんやってきたから問題ない」と焦りはない。

 綱獲り場所だった春場所は中日まで1敗を守ったが、9日目以降の7番で6敗して8勝止まりだった。自身の雄姿に見守られながら臨む夏場所。「やるべきことをやって、しっかり結果を出すだけ」と巻き返しに出る。

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2016年5月8日のニュース