桐生 今季国内初戦に興奮 米仕込みスタート決める

[ 2016年5月8日 05:30 ]

記者会見する陸上男子100メートルの桐生祥秀

陸上セイコー・ゴールデングランプリ川崎

(5月8日 川崎市等々力陸上競技場)
 8日に行われる陸上のセイコー・ゴールデングランプリ川崎(川崎市等々力陸上競技場)の男子100メートルに出場する桐生祥秀(20=東洋大)が7日、公式会見に出席した。昨夏の世界選手権銀メダルで9秒74の記録を持つジャスティン・ガトリン(34=米国)を筆頭に、ロンドン五輪代表で復調気配の山県亮太(23=セイコー)、昨夏の世界ユース2冠のサニブラウン・ハキーム(17=東京・城西高)らがそろう豪華キャスト。日本歴代2位、10秒01のスプリンターの興奮は早くもMAXだ。

 桐生が速いのは足だけではなかった。昨年の世界選手権銀メダルのガトリン、織田記念国際好走の山県に挟まれた前日会見。今季の国内初戦、高校3年生サニブラウンとの初対決にも注目が集まる。気持ちが高ぶった時ほど“速射砲”になる早口で興奮が顕著に表れた。

 「今年はスタートに取り組んできていている。日本の初戦でもそこを確認したい」

 手応えも感じている。4月2日に米国で走った今季の100メートル初戦は向かい風1・4メートルの条件で10秒24。帰国後は3月末に訪れた米ベイラー大仕込みのスタート練習に力を注いだ。指導する土江コーチは「3歩目までが今までより大きくかつ(目印まで)届きやすくなった。届きやすいということは速くなったということ」と説明した。

 3歩目の距離はスタート時の後ろ足を基準にして3メートル95。この動きを改善し、ムラがあった出だしが安定した。2年前の今大会はガトリンに0秒44も差を付けられたが「2年前のように後悔はしたくない」と、決意がみなぎる。三百六十五歩ならぬ三百九十五センチのマーチで9秒台へ進む。

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2016年5月8日のニュース