サンウルブズ 6T奪われ逆転負け ハメットHC「非常に残念」

[ 2016年5月8日 05:30 ]

<サンウルブズ・フォース>ゴールラインに迫るサンウルブズ・フィルヨーン(上)だが、ノックオン、トライならず

スーパーラグビー第11節 サンウルブズ22―40ウェスタンフォース

(5月7日 秩父宮)
 第11節が行われ、休養節明けのサンウルブズは22―40でウェスタンフォースに惨敗した。前節までリーグ最少の通算11トライだった相手に、6トライを奪われた。ケガから復帰したWTB山田章仁(30=パナソニック)が2トライを挙げて気を吐いたが、不出来な内容にマーク・ハメット・ヘッドコーチ(HC、43)も不満を隠さず。次節14日にサンウルブズはシンガポールでストーマーズと対戦する。

 連勝を期待していた分、ファンのため息は大きかった。先制トライを挙げた直後の前半5分、CTB立川のロングパスをインターセプトされて同点トライを奪われた。その後も攻めれば最終局面のミスで自滅を繰り返し、後半34分には再びインターセプトでトライを奪われ万事休す。ハメットHCは「非常に残念。一番(の敗因)は前半のエネルギーのなさ。チームとして仕事をしなければ、目指すスタイルはできない」と苦言を呈した。

 奪われた6トライに、難解なサインプレーは一つもなかった。前半26分には、ゴール前左ライン際から順目にパスを回されただけで、右ライン際でゴールラインを割られた。バックスのミスに映るシーンだが、プロップ三上は「相手がいない逆サイドにFWが残っていた。疲れた時に前を見てないから判断が遅れる」と指摘。運動量の豊富さで相手を上回るのが身上のチームが基本を徹底できず、指揮官の目に「エネルギーがなかった」と映るのも仕方なかった。

 フッカー堀江主将も「自分たちのリズムをつくれなかったのが最大の敗因」。勝てたはずの一戦を落とし、改めて世界最高峰リーグの厳しさを実感した様子だった。

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2016年5月8日のニュース