田児 現役続行希望 今月中旬にマレーシアへ

[ 2016年5月6日 23:16 ]

 違法カジノ店で賭博をして日本バドミントン協会から無期限の登録抹消処分を受けたロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)が6日までに共同通信の取材に応じ「日本でプレーできなくなったことは自業自得。でも改めて僕にはバドミントンしかないと気づいた」として、海外で現役続行を目指す意向を明らかにした。

 「いろいろな意見はあると思うが、生きていくために仕事を探しに行こうと思う」と話し、今月中旬に競技が盛んなマレーシアへ渡り、移籍先を探す。

 田児選手は2014年10月から今年1月まで違法カジノ店に通い、協会から処分を受け、所属のNTT東日本を解雇された。この問題でチームメートだった桃田賢斗選手(21)は無期限の試合出場停止となり、メダルを有望視されていたリオデジャネイロ五輪に出られなくなった。

 NTT東日本に対しては「部を存続させてもらえて感謝している」と述べた。桃田選手には「彼のバドミントン人生に泥を塗ったことは、自分が処分を受けたことよりも重く受け止めている」と話した。

 田児選手は10年に伝統ある全英オープンで準優勝してから高額賞金を手にできるようになり「その時期あたりから金銭感覚がまひしていた」という。違法賭博による借金は完済したとした。一部で女子選手を同行させたと報じられたことに対し「証拠の出しようがないが、僕は女の子を連れていったことがない」と否定した。

 「悪いことをしていたのは事実。反省はしている」とし、処分は受け入れている。ただ「協会には一度も話を聞かれていないし、処分の通知ももらっていない。何かしたいが、日本でどこまで活動していいのか分からない。ヒントももらえない」と日本協会には説明を要望した。

続きを表示

2016年5月6日のニュース