19歳新人・三ケ島かな「びっくり」首位発進 ハマの番長も応援

[ 2016年5月6日 05:30 ]

11番、パットの行方を笑顔で見守る三ヶ島かな

ワールド・サロンパス・カップ第1日

(5月5日 茨城ゴルフ倶楽部東コース=6605ヤード、パー72)
 美人ルーキーが自身も驚きの首位発進だ。プロ9戦目の三ケ島かな(19=ランテック)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、フェービー・ヤオ(23=台湾)と並んでメジャーの大舞台で首位に立った。キャディーの父と支え合いながら、ショットの悪癖を修正。これまでのベストスコアを1打更新する会心のラウンドだった。首位と1打差の3位に渡辺彩香(22=大東建託)ら5人が続いた。
【第1R成績】

 ポリシーは「常に笑顔を忘れずに回ること」。そんなルーキーの笑顔が一段とはじけた。メジャーの大舞台で自身初の首位発進。三ケ島は「自分でもびっくりです。大きなミスがなかったことが良かった」と愛くるしい笑みを浮かべた。

 今年1月にプロ転向したばかりで、今大会には初出場。練習ラウンドでは難セッティングを前に「予選通過できるかな」と不安でいっぱいだったという。加えて「アイアンで右にふけてしまうのが多かった」との悩みもあった。だが、勤務先の運送会社「アイテック」を休職してキャディーを務める父・直(すなお)さん(45)の助言が効いた。スイングリズムとヘッドアップしないよう気をつけることを指摘され、この日もショットを打つ前に「頭を動かさないように」と声を掛けられた。1番で残り80ヤードの第3打を1メートルにつけてバーディーを先行させると、5番は残り150ヤードの第2打を2メートルにつけてスコアを伸ばした。

 昨年のプロテストに失敗したが、同年末の最終予選会5位の資格で今季からツアーにフル参戦。オフには所属事務所が同じ縁でプロ野球DeNAの三浦大輔投手(42)と合同合宿を実施し、下半身を鍛えるトレーニングなどを学んだ。ベテランアスリートの姿勢に刺激を受け、ハマの番長から「頑張ってね」と直接、背中も押された。ツアー生活にも「ようやく慣れてきた」そうで、毎週月曜日にはツアーで訪れる各地を1人で出歩きリフレッシュ。体力がつき、オンとオフを切り替える余裕もできてきた。

 あどけなさの残る19歳は「今日と変わらずに同じようなプレーができたら良いなと思います。うまくは絶対にいかないと思うので、心構えを持っていきたい」と気を引き締めた。19歳300日での優勝となれば、文句なしでメジャー最年少優勝記録の樹立となる。

 ◆三ケ島 かな(みかしま・かな)1996年(平8)7月13日生まれ、福岡県出身の19歳。10歳からゴルフを始め、沖学園高では13、14年九州ゴルフ選手権春季大会個人連覇。昨年のプロテストは2打足らずに不合格だったものの、最終予選会を5位で突破し、今年1月にプロ転向。趣味は音楽鑑賞。好きな食べ物は焼き肉。1メートル64、51キロ。

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