パラ柔道広瀬 夫婦でリオへ「2人だから頑張れた」

[ 2016年5月5日 05:30 ]

リオデジャネイロ・パラリンピック代表に内定した広瀬悠(右)、広瀬順子夫妻

リオデジャネイロ・パラリンピック日本代表候補選考会

(5月4日 東京・講道館)
 視覚障がい者による柔道のリオデジャネイロ・パラリンピック日本代表候補選考会が、東京・講道館で行われ、各階級を制した男女6選手が代表に内定した。男子90キロ級の広瀬悠(36)と女子57キロ級の広瀬順子(25=ともに伊藤忠丸紅鉄鋼)は夫婦でともに初切符を手に入れた。

 悠はリーグ戦3試合すべて接戦をものにし「4年前は一人も応援がいなかった。今は順子さんの応援もある。力を出せた」と喜んだ。3戦中2試合に一本勝ちするなど他を圧倒した順子も「支えがあったので、絶対に負けないと思った」と夫婦の絆を強調した。

 ともに後天性の弱視。14年9月に同じ国際大会に出場した縁で交際がスタートした。当初、順子は東京、悠は愛媛に住み、遠距離恋愛だったが、「日常生活が楽しいほうが、競技にも集中できる」と考えた順子が電話で「結婚して!」とプロポーズ。昨年12月に婚姻届を提出した。

 現在は愛媛を拠点に一緒に練習する。悠は「僕は練習嫌い。2人だから頑張れた」と感謝した。本番で目指すものは一緒だ。悠が「目標は夫婦で金メダルです」と言えば、順子も「2人でメダルを獲りたい」と続けた。

 ▽過去にパラ&五輪に同時出場した夫婦 パラリンピックでは00年シドニーで陸上の広道純と車椅子バスケットボールの広道奈緒子が出場。五輪では60年ローマ、64年東京に、ともに体操の小野喬と清子が出場。04年アテネでは、野球の谷佳知と柔道の谷亮子が出場した。

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2016年5月5日のニュース