五輪新エンブレムに賛否両論「日本らしい」「意外だ」 

[ 2016年4月25日 19:35 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックの新しい大会公式エンブレムは25日、藍色でチェック柄の「組市松紋」に決まった。「日本らしい」「意外だ」。各地では、賛否さまざまな声が入り交じった。

 「動きがあって、広がっていくようなイメージを感じる。藍色だけの色合いが日本らしくて良い」と高く評価するのは京都市上京区の自営業浅田和義さん(70)。「(撤回問題など)いろいろあったから、シンプルなものが一番と思っていた」と語った。

 羽田空港にいた神奈川県小田原市の主婦長崎清子さん(68)も「粋な感じがする」と好感。札幌市白石区の会社員瀬口美咲さん(25)は「斬新でいい。震災やテロで大変な世の中だから、大会も派手にしないでほしい」と話した。

 一方、下馬評が高くなかっただけに、不満の声も多かった。

 大阪市のアパレル店員細川真里江さん(28)は「華やかな大会なので色合いが少し物足りない。華やかなC案が良いと思っていた」と意外な様子。エンブレムの作者野老朝雄さんが外装を手掛けた名古屋市の「大名古屋ビルヂング」に勤務先がある男性(43)は「差し障りがない。チャレンジ精神に欠け、海外受けがいいかどうか心配だ」と語った。

 埼玉県所沢市の運送業渡辺均さん(57)は「友だちとの会話の中でもD案が人気だったので少し残念。ただせっかく決まったのだからもう似ているものを探さずに、みんなで盛り上げていくことが大切だ」と話した。

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2016年4月25日のニュース