カリーまた…ウォリアーズ突破王手も痛すぎる大黒柱の負傷

[ 2016年4月25日 13:25 ]

右膝を痛めてロッカールームに引き揚げるウォリアーズのカリー(AP)

 NBAは24日にプレーオフ1回戦(いずれも第4戦)の4試合を各地で行ったが、右足首の捻挫から3試合ぶりに戦列に復帰したウォリアーズのステファン・カリー(28)が敵地ヒューストンでのロケッツ戦で右膝を痛めて再びダウン。前半終了間際、トレバー・アリーザ(30)をマークしている際にコートで足を滑らせてひねったもので、後半は出場しなかった。

 25日に精密検査を受けるがプレーオフに入って2度目の故障だけに今後の出場は微妙。シーズン最多の73勝を挙げて臨んだポストシーズンだったが、昨季のMVPで今季は得点王となった大黒柱は窮地に立たされた。

 ただしこの日は他の選手が奮闘し、121―94(前半56―56)で勝利を収めて3勝1敗。クレイ・トンプソン(26)は7本の3点シュートなどで23得点、昨季のファイナルでMVPとなったアンドレ・イグダーラ(32)は22得点を稼ぎ、カリー不在となった第3Qを41―20と圧倒して1回戦突破に王手をかけた。

 カリーは結局19分の出場で6点のみ。7本放った3点シュートは1本だけ成功し、連続成功記録は42試合となってレジー・ミラー(元ペイサーズ)が保持しているプレーオフのリーグ記録にあと2試合に迫った。問題は故障したのがいずれも右脚だったこと。シューターにとってはバランスを維持するのが難しく、仮に出場してもレギュラーシーズンで見せてきたシュートの精度を維持するのは至難の業になりそうだ。

 東地区8位のロケッツは第3戦で決勝シュートを決めたジェームズ・ハーデン(26)が不調。40分の出場で18得点を挙げたものの、フィールドゴール(FG)は13本中4本しか決まらなかった。

 西地区2位でウォリアーズのライバルでもあるスパーズは敵地メンフィスで7位グリズリーズに116―95(前半47―45)で順当勝ち。カワイ・レナード(24)が21得点、ラマーカス・オルドリッジ(30)をマークし、チーム史上9回目のスイープ(4戦全勝)で地区準決勝に駒を進めた。25日が40歳となるティム・ダンカン(39)は先発して19分で7得点。プレーオフ出場試合数は通算245となり、デレク・フィッシャー(元レイカーズほか)が保持しているリーグ最多記録(259)にあと「14」と迫った。

 故障者続出のグリズリーズはベンチから出たランス・スティーブンソン(25)が26点を稼いだものの後半で失速。スパーズとのプレーオフでは通算3度目のスイープ敗退を喫した。

 東地区5位のセルティクスは地元ボストンで延長の末にセルティクスを104―95(前半46―48、延長12―3)で振り切って2勝2敗。28得点のアイゼイア・トーマス(27)が第4Q残り15秒に同点シュート、延長の残り30秒に貴重な3点シュートを成功させた。

 ホークスは地元アトランタで連勝したあとはロードで連敗。ポール・ミルサップ(31)が自己最多の45得点と13リバウンドを記録してチームを引っ張ったが、あと一歩およばなかった。なおプレーオフで45得点+13リバウンド以上を1試合でマークしたのはミルサップが史上5人目。“記録的”な大活躍だったが勝利にはつながらなかった。

 東地区1位のキャバリアーズは敵地デトロイトで8位ピストンズに100―98(前半53―52)で競り勝って4戦全勝。現行システムでのプレーオフでは通算6回目のスイープを達成した。

 カイリー・アービング(24)は31得点、レブロン・ジェームズ(31)は22得点11リバウンドをマーク。J・R・スミス(30)は5本の3点シュートを決めて15得点を稼いだ。

 7年ぶりにポストシーズンに進出したピストンズは09年も1回戦でキャバリアーズに4戦全敗で敗れており、プレーオフでのこのカードは通算12連敗。スーパーソニックス(現サンダー)が80~89年にレイカーズに対して喫した単一カードのプレーオフ連敗記録に並んだ。

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