イメチェン池田 逆転今季初V!年連続となるツアー通算14勝目

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<パナソニックオープン第4日>18番、ホールアウトした池田

男子ゴルフツアーパナソニック・オープン最終日

(4月24日 千葉県野田市 千葉カントリークラブ梅郷コース=7130ヤード、パー71)
 2打差の3位から出た池田勇太(30=日清食品)が7バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア65をマーク。通算13アンダーに伸ばして逆転で今季初優勝。8年連続となるツアー通算14勝目を挙げた。最難関ホールの2番でチップインバーディーを決めるなど小技がさえた。今年は選手会長を退任しウエア、ギアなどを一新した“ニュー勇太”。国内開幕2戦目で早くも結果を残した。
【最終R成績】

 517ヤードの2番パー4は最終日の平均スコア4・744という最難関ホールだ。1つ伸ばして迎えた池田の第2打はグリーン奥にこぼれた。左足上がり、前上がりの難しいラフからのチップショットは15ヤード先のカップに左の縁から収まった。

 「幸先良いなと思った」。このホールでは全選手中唯一のバーディーで首位を捉えると一気に加速。前半だけで6バーディーを奪って29で折り返した。独走態勢に入った後半は伸ばせなかったものの、余裕を持って逃げ切った。

 「アイアンはずっと良かったからパットが入ればと思っていた。アプローチを含めてアイアン以下に不安はない」。アイアンが好調で4日間のパーオン率は全体2位の73・61%。さらにアプローチが危なげないゴルフを支えた。6番パー5はグリーン手前から30センチに寄せてバーディー。グリーンを外した13番パー3もピンそばに寄せてパーを拾った。

 30歳で迎えた今季はギア、ウエアを一新したが、ウエッジだけは替えなかった。52度は昨年の、58度は14年のモデルだが、いずれも市販品に手を加えたプロトタイプで、形状は7年間変わっていない。使い慣れた武器が通算14勝目に導いた。

 14年日本オープンを制した千葉CC梅郷Cで“2連勝”。「2年前に勝って相性も良いし、いけるだろうと意気込んでいた」。地元千葉で4勝目。4月の優勝は自身最速だ。昨年までオフも選手会長の仕事に忙殺されたが、職務を離れた今年はトレーニングの時間を取れたことも大きかった。「こんなに早く優勝できて、これから行くぞみたいなところが出てくる。最多勝、賞金王を狙う」と言い放った。

 世界ランクも日本勢3番手の98位からランクアップが確実。7月11日に決定するリオ五輪出場枠に入る可能性も高まる。「意識しないわけではないし、ベストを尽くすだけ」と言う表情は野心に満ちていた。

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