【砂村光信の目】世界屈指のスクラムと対等…大きな自信に

[ 2016年4月24日 09:09 ]

<サンウルブズ・ジャガーズ>試合を終え、握手を交わす堀江(左)と立川

スーパーリーグ第9節 サンウルブズ36―28ジャガーズ

(4月23日 秩父宮)
 ホーム・秩父宮のファンの声援は頼もしく、アウェーでの試合が続いていたサンウルブズの選手たちも心強かったはずだ。逆に4週連続のアウェーで、ニュージーランドから移動してきたジャガーズは動きが悪く、雰囲気にのまれて地に足が着いていないプレーが目立ち、ミスも多かった。

 サンウルブズはリードされても前週のように大崩れせず、取られたら取り返して粘る展開に持ち込めた。アタックでは後半、バックスのサインプレーが効いていた。後半16分のトライはピシ―立川のループと見せかけて外側から走り込んできたカーペンターが抜けたものだが、前半からピシがループを多用して布石を打っていた。それまで縦を突いていた立川がプレーを変え、五郎丸のトライを生んだW杯の南アフリカ戦を思い出した。

 布石が可能だったのは試合を通じて攻める回数が多かったためだ。起点となるスクラムとラインアウトを試合中に修正し、特に世界有数の強さを誇るアルゼンチンのスクラムと対等に組めたのは大きな自信となる。アウェーで厳しい経験をしたためか、今週はプレーの中に意思疎通も感じられた。今後のホームゲームでもファンの強力な後押しを期待したい。(元U―23日本代表監督)

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2016年4月24日のニュース