中島正太氏にスポーツチャレンジ賞奨励賞「やりがいはチームの勝利」

[ 2016年4月23日 05:30 ]

ヤマハ発動機スポーツ振興財団のスポーツチャレンジ賞奨励賞を受賞した、ラグビーW杯日本代表アナリストの中島正太氏(左)。右は同功労賞を受賞した藤原進一郎氏

 昨年のラグビーW杯で日本代表のアナリストを務めた中島正太氏(30)が22日、ヤマハ発動機スポーツ振興財団の制定するスポーツチャレンジ賞の奨励賞を受賞し、東京都内で表彰式に臨んだ。

 同賞はスポーツ振興において多大な実績を残し、その功績により社会の活性化に貢献した人物・団体を表彰する制度で、中でもこれまで注目を浴びることがなかった「縁の下の力持ち」にスポットライトを当てている。中島氏は12年4月に就任したエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチに請われて分析担当に就任し、4年の長きにわたってチームを陰から支え、W杯3勝の大躍進に貢献した。表彰式であいさつした中島氏は「W杯の全てのスタッフが縁の下の力持ちになった。今回はスタッフを代表して表彰していただいたと思っている」と謙そんしながらも、受賞を喜んだ。

 中島氏は埼玉・熊谷工から筑波大に進学。選手時代はスタンドオフとして活躍し、関東大学対抗戦では早大のFB五郎丸歩、慶大のWTB山田章仁、帝京大のNo・8(当時)堀江翔太ら、のちに日本代表となる同世代の選手と切磋琢磨した。卒業後は現役を引退し、セコム、キヤノンでアナリストを務め、12年に日本代表のアナリストに就任した。

 現在は8月のリオデジャネイロ五輪に出場する7人制男子日本代表のアナリストを務めており、4カ月を切った本番へ向けて、再び多忙な日々を送っている。中島氏は「一番のやりがいはチームの勝利」と言い、「もう一度、五輪でメダルを獲るという選手の夢を手助けしたい」とさらなる活躍を誓った。

続きを表示

2016年4月23日のニュース