熊本県出身の笠が首位発進 声援に「うるっときた」

[ 2016年4月23日 05:30 ]

5番パー5で第2打をピンそばに乗せ手をたたいて喜ぶ笠りつ子

女子ゴルフツアー・フジサンケイ・レディース第1日

(4月22日 静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72)
 熊本県出身の笠りつ子(28=京セラ)は5番パー5で残り210ヤードの第2打を3Wでピン手前70センチに乗せてイーグルをマークするなど、66を叩き出して首位発進。「普段とは違う思いで臨んでいる試合なので。きょうはゴルフも凄く良かった」と充実のラウンドを振り返った。

 スタート前の練習場ではファンから「大丈夫?」、「熊本頑張ってね」と温かいエールを送られ、「うるっときた。試合中は熊本を考えながらプレーした」という。1つ前の組を回った上田のスコアをリーダーボードで確認しながら「桃ちゃんが頑張っているので私も頑張ろうと思った」と仲間の活躍を支えにした。

 熊本市内にある実家のゴルフ練習場は壁が剥がれるなど被害を受け家族は車やテントで生活しているという。故郷に明るいニュースを届けるために「落ち着いて焦らずプレーしたい。前向きにいきたいと思う」と表情を引き締めた。

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2016年4月23日のニュース