サプリに禁止薬物含有 自転車公式スポンサー、代表に無償提供

[ 2016年4月21日 11:45 ]

 日本自転車競技連盟の公式スポンサーの健康補助食品会社、梅丹本舗(大阪府摂津市)のサプリメント商品に、世界反ドーピング機関(WADA)が指定する禁止薬物のたんぱく同化ステロイド「アンドロステンジオン」が含まれていたことが21日、分かった。関係者によると、日本代表選手に無償提供されるなど、国内のトップ選手の大半が使用していたという。

 日本連盟が11日に選手らに対して使用を控えるよう通知したが、リオデジャネイロ五輪を前に影響が懸念される。

 梅丹本舗は公式サイトで、英国の機関による検査の途中経過として同社の「古式梅肉エキス」と「トップコンディション」の2商品に、筋肉増強作用などがある「アンドロステンジオン」が含有していたと明らかにした。含まれるのはごく微量と推定されることから「副作用はない」としている。

 だが、ドーピング検査を受けた場合、陽性反応が出る可能性もある。同社は選手に対象の二つに加え、古式梅肉エキスが配合された6商品についても使用を中止するよう注意喚起した。

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2016年4月21日のニュース