佳純 五輪「決定」持ち越し…ロンドン覇者に完敗「考えすぎ」

[ 2016年4月15日 05:30 ]

決勝で劣勢を強いられ、うつむく石川

卓球リオデジャネイロ五輪アジア予選第2日 石川佳純0―4李暁霞

(4月14日 香港クイーン・エリザベス体育館)
 五輪出場権が懸かった女子シングルス決勝で石川は、ロンドン五輪優勝の李暁霞に完敗した。世界選手権団体戦では2ゲームを奪い、あと一歩まで追い詰めたが、今回は圧倒された。「作戦を考え過ぎ、頭でっかちになってしまった」と元気なく話した。対戦成績は10戦全敗となった。

 コースを読まれ、強烈なカウンターで振り回された。「思ったコースと違うところに来ると対応できなかった」と、最後まで反撃のきっかけをつかめなかった。以前とは違いボールの威力に驚くことはなくなったが、中国勢もライバルの石川への対策を進めていることを思い知らされた。

 リオ五輪出場をすっきりと決められず、正式決定は5月の世界ランキング発表まで持ち越しになった。「うまく点を取りたくて、考えてしまった」と空回りを反省した。

 ▽リオデジャネイロ五輪アジア予選 シングルス出場権をかけて争う。アジアに与えられた枠は11。第1ステージは5地区に分かれ、各地区のトーナメント戦優勝者のみが権利を獲得。日本は中国などと同じ東地区。第1ステージが五輪シングルスの予備登録のような要素を持っており、ここに出場しなければ五輪に出られない。敗れた選手が残り6枠をかけて第2ステージを戦うものの、欠場したり敗れた場合でも世界ランキング(WR)による選出がある。5月2~5日の間に発表されるWR上位22人(有資格者などを除く)に入れば、出場権をつかめる。

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