T・ワトソンには見えているチャンス 松山「優勝目指す」

[ 2016年4月7日 05:30 ]

練習ラウンドでティーショットを放つ松山(AP)

 今季の海外メジャー第1戦マスターズは7日(日本時間同日夜)、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。3年連続5度目の出場となる松山英樹(24=LEXUS)は5日、ラウンドせず練習場で調整した。メジャー初制覇を目指す日本のエースの実力を認める新帝王トム・ワトソン(66=米国)が、エールと助言を送った。

 新帝王が松山のメジャー制覇に太鼓判を押した。T・ワトソンはマスターズ2勝を含むメジャー8勝を誇り、今大会を最後に全てのメジャーから引退する。松山はマスターズで優勝できるのか。レジェンドはその問いに明確に答えた。

 「オーガスタでは弾道の高さのコントロールが重要なんだ。ジェーソン・デーやアダム・スコットみたいにアイアンショットをコントロールできる選手がマスターズで優勝できる」とマスターズで勝つための条件を挙げた上で「松山がアイアンショットがうまいことは知っている。マスターズを含むメジャーで勝つチャンスが来ることを保証する」と断言した。

 そして「風が吹いたり、コンディションが変わってきた時に対応できなければいけない。その中で球筋、弾道をコントロールすることが大事だ」と注意点も付け加えた。

 T・ワトソンは12年のマスターズ予選ラウンドで松山と同組でプレー。13年の全米プロ選手権とダンロップ・フェニックスでは、練習ラウンドを一緒に行った。高評価は決して社交辞令ではない。

 松山は5日、ラウンドせず練習場で調整。ステンソンらを指導する英国人コーチのピート・コーウェン氏からスイングに関して助言を受けた。

 開幕前日の6日にはスコット、ダニー・リーとイン9ホールをラウンド。「1年ぶりに(オーガスタに)入ってきて今までで一番緊張した。期待があるから緊張が生まれる。そこ(優勝)を目指していく。そこを目指さないと勝てることはない」とグリーンジャケット獲得への思いを込めた。難コースに挑む松山にとってT・ワトソンのエールは大きな自信を与えてくれるはずだ。

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2016年4月7日のニュース