内村、連覇記録9も自分に怒り「イマイチ盛り上がらなかった」

[ 2016年4月4日 08:19 ]

体操全日本選手権個人総合最終日

(東京・国立代々木競技場)
 内村は自身の持つ連覇記録を9に伸ばしても、終始浮かない表情だった。「応援にきていただいた皆さんに申し訳ない。自分だけ(五輪)内定を頂いているのに、大丈夫なのかと思われる。自分に怒りを覚える」。最初の床運動で最後の着地が乱れて、2歩踏み出した。跳馬の着地にも失敗し前方に手をついた。平行棒では右足をバーにぶつけた。これだけミスが続けば、優勝しても納得いかないのは当然だった。

 既に代表内定している上に、チャレンジする新しい技があったわけではない。「通し練習をやっている感じだった。気持ちがイマイチ盛り上がらなかった」。緊張感を保つのが難しい大会だったのは事実だ。それでも最終種目の鉄棒では気持ちを奮い立たせ、五輪の団体決勝をイメージして15・950点をマークするタフさも見せた。「五輪までにミスが出たので、それを修正できる」。王者はすぐに前を向いた。

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2016年4月4日のニュース