美里 女子52キロ級3度目切符 26歳集大成へ狙うは金のみ

[ 2016年4月4日 05:30 ]

女子52キロ級決勝で、志々目を破って癒傷した中村は3度目の3度目の五輪を決めた

柔道全日本体重別選手権最終日

(4月3日 福岡国際センター)
 決勝を含めた3試合、技でのポイントは一つもなくても、中村の安定感は光っていた。大会6度目のV。日本女子では谷亮子、阿武教子、上野雅恵という偉大な金メダリストと並ぶ3度目の五輪出場を決めると「今までで一番落ち着いて臨めた五輪選考会だった」と安どの表情を浮かべた。

 08年北京は平成生まれ初の表彰台となる銅メダル。エースとして期待された12年ロンドンは初戦で敗退した。その苦い思い出を「集中してて入り込み過ぎたのかな」と冷静に振り返ることができるのが、精神的成長の証だ。左膝前十字じん帯の手術で長期の戦線離脱もあったが「膝が安定してしっかり練習できている」と不安もない。「今回はいろんな方向に視野を広げて五輪に臨みたい」という26歳。見えているのは五輪タイトルだけのはずだ。

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2016年4月4日のニュース