【岡崎真の目】浅田の迷い感じさせない演技 十分世界と戦える

[ 2016年4月4日 10:25 ]

まだ十分に世界と戦える演技を見せた浅田

 復帰シーズン最後のフリーは、浅田の吹っ切れたような表情が印象深かった。ジャンプは回転不足などの判定を受け得点は伸びなかったが、プログラム全体として見れば終始気持ちが入った、心打つものだった。何より再確認できたのは、土壇場での強さ。SPで大きく出遅れたが、この日は今のベストに限りなく近い演技ができたのではないか。まだ十分、世界と戦っていけることを証明してくれたと思う。

 復帰戦ジャパンオープンの演技は素晴らしかった。しかし、GPシリーズ初戦の中国杯のSPで手応えを得ながら得点が伸びなかったことで、自分の演技に確信が持てなくなり、演技中に迷ったような表情を浮かべることも多かった。しかしこの日のフリーは自分の価値観に基づいて演じ切った印象で、光明になったのではないかと思う。

 ただし、優勝選手のフリーの得点は150点超え。浅田の自己ベスト142・71を大きく上回っており、たとえ回転不足などがなくても、厳しい勝負にはなっただろう。世界も進化している中で、どうプラスアルファを加えていくか。まず、体調を整えてから次のビジョンを描いてほしい。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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