サンウルブズ開幕5連敗 ハメットHC「勝つチャンスあった」

[ 2016年4月4日 05:30 ]

<キングズ・サンウルブズ>タックルを受ける山田(左)

スーパーラグビー第6節 サンウルブズ28―33キングズ

(4月2日)
 第6節が行われ、初のアウェー戦となったサンウルブズは同じく開幕4連敗中だったキングズ(南アフリカ)に28―33で敗れ、5連敗となった。後半には再三インゴールに迫ったが、あと一歩及ばず。これでボーナスポイント1点を得る7点差以内の敗戦は3度目だが、レギュラーシーズンの3分の1を消化していまだ勝利なし。世界最高峰リーグの壁に苦しんでいる。

 目前に迫っていた白線は、近そうで遠かった。3点を追う後半20分すぎから、相手陣5メートルライン付近で攻撃を重ねていたのはサンウルブズだった。しかし必死の守備に阻まれ、最後は反則を犯して相手ボールに。5分後にもトライ目前に迫りながら、オブストラクションで好機を逸した。

 「なかなか勝てない。試合を重ねて良くなっているが、攻守でかみ合っていない部分がある」。フッカー堀江主将が振り返ったように、7点差以内の敗戦は3度目とフラストレーションはたまる一方。試合を通じて五分だったスクラムも、トライ目前の位置では相手の圧力に屈した。ディフェンス面でもターンオーバーからの1次攻撃でトライまで持っていかれるなど、一度連係がほころぶと修正が利かない。マーク・ハメット・ヘッドコーチも「勝つチャンスはあった。残念だが、毎週練習を頑張っている選手の方ががっかりしているのでは」と苦い表情だ。

 南アでのアウェー戦はまだ2試合続き、次節8日はグループ首位のストーマーズと対戦する。下を向いている時間はなく、堀江は「心が折れると悪い方向にいく。強い気持ちを持ち続ければ何とかなる」と自分に言い聞かせるように語った。

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2016年4月4日のニュース