渡利が出場枠、女子75キロ級代表へ前進 五輪アジア予選

[ 2016年3月19日 17:30 ]

レスリング五輪予選女子75キロ級準決勝で勝利し、コーチ(左)と抱き合って喜ぶ渡利璃穏

 レスリングのリオデジャネイロ五輪アジア予選第2日は19日、カザフスタンのアスタナで行われ、女子75キロ級の渡利璃穏(アイシンAW)が優勝し、上位2人に与えられる出場枠を獲得して、五輪代表に大きく前進した。

 日本協会は他の有力選手との練習内容を見て、今月中に代表を決める。日本女子は4連覇を目指す53キロ級の吉田沙保里、58キロ級の伊調馨(ALSOK)ら全6階級で五輪出場が決まった。

 渡利は出場枠を懸けた準決勝で昨年のアジア選手権2位のバドラフ・オドンチメグ(モンゴル)を破り、決勝はロンドン五輪72キロ級銅メダルのグゼル・マニュロワ(カザフスタン)に2―1で競り勝った。

 男子はこの日の4階級全てで今回予選での出場枠獲得を逃した。フリースタイル65キロ級の前田翔吾(クリナップ)は準々決勝、同97キロ級の山口剛(ブシロード)は1回戦で敗退。グレコローマンスタイル75キロ級の屋比久翔平(日体大)と130キロ級の園田新(拓大)も初戦で敗れた。

 ▼渡利璃穏の話 焦らず、落ち着いて動こうと思った。タックルも決まって良かった。(63キロ級での)五輪出場の可能性がゼロになり、一つずつチャンスをつかみ取って、ここまで来られた。気を抜かず、代表に選んでもらえるよう頑張る。(共同)

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2016年3月19日のニュース