山下監督「長い1年だった」競り勝った田中称える

[ 2016年3月14日 05:30 ]

山下監督(右)とともに会見で報道陣の質問にこたえる田中智美

名古屋ウィメンズマラソン

(3月13日 ナゴヤドーム発着)
 第一生命の山下佐知子監督(51)は「長い1年。執念だったと思う」と2位に入った教え子を称えた。昨年の世界選手権代表落選が一つの転機。昨年末から2月にかけてオーストラリア、ニュージーランドで計70日近い合宿を敢行。12年ロンドン五輪代表の尾崎好美さんに続いてトップ選手に育て上げた。

 田中の父・啓雄(ひろたけ)さん(61)と母・きみ子さん(56)は千葉県成田市から応援に駆けつけた。大学卒業後に教師になるか、陸上を続けるかで悩んだ当時を母は懐かしそうに振り返った。「先生の方が、と思いましたが、本人が第一生命の施設を見て決めました」。92年バルセロナ五輪4位の山下監督は鳥取大卒業後に教職に就いた経験がある。似た境遇を持つ師弟が日の丸を背負い、リオに乗り込む。

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2016年3月14日のニュース