山田ハットもサンウルブズ1点差惜敗…次節で歴史的初勝利を

[ 2016年3月13日 05:30 ]

<サンウルブズ・チーターズ>前半、トライを決める山田(AP)

スーパーラグビー第3節 サンウルブズ31―32チーターズ

(3月12日 シンガポール)
 第3節が行われ、サンウルブズはチーターズ(南アフリカ)に31―32で逆転負けを喫し、惜しくも初勝利を逃した。前半はWTB山田章仁(30)が3トライ、フッカー堀江翔太主将(30=ともにパナソニック)が2試合連続のトライを挙げてリードしたが、後半に逆転を許した。それでもチーム2戦目で初の勝ち点1を得て、次節19日のレベルズ戦(秩父宮)につなげた。

 フラフラになりながらも死守してきたゴールラインをついに破られた。4点リードの後半30分、それまで5分以上も必死のディフェンスでトライを防いでいたが、FWの要のNo・8カークがシンビンで退場。1人少なくなると、1分後にラインアウトからのモールを押し切られ、逆転を許した。気温30度のコンディション下で走り続けてきた選手にとって果てしなく重い1点のビハインドだった。

 「後半は足が止まった部分があった。反省して次に生かすしかない」

 全身汗まみれの堀江主将が声を絞り出したように、前半は28―13とリードして折り返した。開始3分でWTB山田が初トライを奪うと、同13、33分にもトライを挙げてハットトリックを達成。先月27日の開幕戦で課題を残したスクラムは大きく改善し、バックスの連係も見違えるほど完成度が上がった。完全に試合の主導権を握った前半だったが、東京とは20度以上の寒暖差の環境で、体力消耗も予想以上。足が止まって守備の連係にもほころびが生まれ、マーク・ハメット・ヘッドコーチも「初戦のライオンズ戦から選手は成長した。後半に押されっぱなしだった防御はあらためて検証しないと」と話した。

 ただ1勝すら危ぶまれていたチームが70分間はリードを保った。堀江も「この結果に満足せず、いい試合ではなく絶対勝つ試合をしたい」と声を大にした。秩父宮に戻る次節で、今度こそ歴史的初勝利をもぎ取る。

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2016年3月13日のニュース