小野塚 種目別2季連続V「信じられない」と涙

[ 2016年3月12日 05:30 ]

フリースタイルスキーのW杯種目別で2連覇を果たし、トロフィーを掲げて喜ぶ小野塚彩那

 フリースタイルスキーW杯ハーフパイプ(HP)は10日、フランス・ティーニュで最終戦の決勝が行われ、ソチ五輪で銅メダルを獲得した小野塚彩那(石打丸山ク)が86・20点で4位となり、W杯種目別で2季連続2度目の優勝を果たした。全4戦で290点を稼ぎ、最終戦で6位に終わった種目別2位のデビン・ローガン(米国)に30点差をつけた。ソチ五輪を制したマディー・ボーマン(米国)が91・00点で今季2勝目、通算5勝目を挙げた。

 アルペン仕込みの滑走技術に裏打ちされた安定感が、2季連続の種目別優勝に結実した。小野塚は英語で「信じられない」と叫んだ。最終戦は持ち味の高さが出せず4位。しかし最初の3戦全てで3位以内に入っていたことがきいて種目別女王の座は守った。「コンスタントに表彰台に乗ることができたのが優勝の理由。今季の目標だった」とうれし涙を拭った。

 歓声が上がるような派手さはないが、スキー操作の巧みさと滑走技術の高さでは群を抜く。この日の決勝も大きなミスなく3回とも80点台の得点を並べた。一方で、最終戦を制したボーマンらが軽々と決める「900」と呼ばれる2回転半や、宙返りなどの大技が持ち技にないことが弱点になっている。「課題がしっかり出てきたのは良かった」と来季を見据えた。

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2016年3月12日のニュース