琴奨菊 出稽古で稀勢の里に2勝8敗も「感覚は悪くない」

[ 2016年3月8日 05:30 ]

稀勢の里(右)と激しい稽古を行う琴奨菊

 大相撲の春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)で初の綱獲りに挑む大関・琴奨菊(32)が7日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で、出稽古に来た大関・稀勢の里(29)と手合わせし、2勝8敗と大きく負け越した。

 低い体勢で一気に押し込んだが、土俵際で詰まって逆転負けし「クソ!」と絶叫する場面も。それでも、立ち合いの当たりには手応えを感じており「実戦が少ない分、土俵際の詰めはもう少し修正が必要だが、感覚は悪くない」と焦りはない。それもそのはず、優勝した初場所前の稽古でも稀勢の里に対して3日間で8勝23敗と大負けしたものの、その反省を生かして本場所の直接対決を制した経緯がある。

 しかも、この1カ月間は徹底して体幹を鍛える基礎運動に励んでいたため、この日が初場所後から初めての実戦的な稽古。「感覚的には(勝敗は)五分五分ぐらいかな。万全だよ」とあくまでも前向きで、8日にも稀勢の里と稽古を行う予定だけに「これから上がっていくだけ」と気合も乗ってきた様子だった。

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2016年3月8日のニュース