青山 女子ハーフ3度目女王!2位に5分5秒差で圧逃

[ 2016年3月7日 05:30 ]

大会新記録で3年ぶり3度目のハーフマラソン頂点に立った青山

三浦国際市民マラソン

(3月6日 神奈川・三浦海岸発着)
 地元の大声援をパワーに変えた。三浦市出身の青山が、2位に5分5秒差をつけて貫禄の優勝。自己記録の1時間10分28秒には3分3秒届かなかったが大会新記録をマークし、ハーフでは11年、13年に続いて3年ぶり3度目の頂点に輝いた。

 「いろんなところで名前を呼んでもらえたり(沿道に)中学でお世話になった先生がいたので、きつかったけど凄く楽しく走れました」

 同大会の5キロの部で4度優勝している“三浦の申し子”。高低差約70メートルの起伏の激しい三浦のコースは知り尽くしているが、急勾配の坂道がある標高80メートルの4キロすぎでは「男子に比べて筋肉も全然ないので、凄くきつかった」。それでも「男子の選手についていけるところまでついていこう」というプラン通りにレースを進め、早川英里が06年大会で記録した従来タイム(1時間15分37秒)を10年ぶりに塗り替えた。「時計もつけていないのでゴールまでタイムは分からなかったけど、記録のことは何も考えず、とりあえず全力で走ろうと思った」。がむしゃらさが、好成績につながった。

 小学校時代はクラシックバレエやスノーボードに興じたが、2歳上の兄・来夢さんの影響で陸上競技を始めた。「最初は走るのが嫌いだった」が、めきめきと頭角を現し、地元の白鵬女高を経て08年に佐倉アスリート倶楽部代表の小出義雄氏(76)が指導する豊田自動織機に入社。12年に同じく小出氏が指導するユニバーサルエンターテインメントに転籍し、順調に成長曲線を描いてきた。

 昨季は外反母趾(ぼし)や外脛骨(けいこつ)痛など足のケガに悩まされ、公式戦にほとんど出られなかっただけに今季は雪辱のシーズン。「去年は思うような走りができなかった。今年はケガをせず継続して練習して、去年より良い結果を出せれば」。地元での栄冠を胸に“V字回復”への一歩を踏み出す。

 ◆青山 瑠衣(あおやま・るい)1989年(平元)4月15日、神奈川県三浦市生まれの26歳。初声(はっせ)中1年から陸上を始め、3年時に三浦マラソンの5キロで初優勝。白鵬女高、豊田自動織機を経て12年からユニバーサルエンターテインメントに所属。12年全日本実業団駅伝では1区区間賞で初優勝に貢献。ハーフマラソンの自己ベストは1時間10分28秒。1メートル57、46キロ。

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2016年3月7日のニュース