川内“最速タイム→落選”目指す…リオ切符より福岡の雪辱

[ 2016年3月6日 08:46 ]

びわ湖毎日マラソンに出場する川内優輝

 “最速落選”でリスタートだ。リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた、6日のびわ湖毎日マラソン(スポニチ後援、皇子山陸上競技場発着)に一般参加で出場する川内優輝(29=埼玉県庁)の目標が5日、分かった。この日の選手受付の際は「じゃ、ありがとうございました」とだけ話したが、最終調整では弟・鴻輝に「(福岡国際の)佐々木さんの記録を抜きにいく」と気合を入れていた。

 昨年12月の福岡国際の日本人トップでリオ最有力の佐々木悟(旭化成)のタイムは、2月の東京も含めた選考会最速の2時間8分56秒。川内は福岡で2時間12分48秒の日本人4位に終わり、現時点で選考対象外。日本陸連の設定記録2時間6分30秒を破ればリオ代表最有力に浮上するが、自己ベスト2時間8分14秒の川内は既に諦めている。びわ湖毎日のテーマは福岡のリベンジで、佐々木のタイムは格好のターゲットだ。

 今大会で日本人トップになり選考会最速タイムをマークしての落選は、世論の日本陸連に対する反発が予想されるが、川内には関係ない。福岡の悔しさを晴らし、集大成の17年世界選手権へ再発進するため、公務員ランナーが全力で駆ける。

 ▼リオ五輪への道 枠は最大3。男子の国内選考会は昨年12月の福岡国際、2月の東京、今回のびわ湖毎日。各大会の日本人上位3人が選考対象で、日本陸連の設定記録2時間6分30秒を突破した選手は優先的に1人選出される。1度目の選考会の成績が優先され、再挑戦した場合は設定記録突破時のみ考慮。福岡は佐々木が2時間8分56秒、東京は高宮祐樹が2時間10分57秒で日本人トップだった。代表発表は17日。

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2016年3月6日のニュース