不正ラケット摘発検査導入は否定 日本提案も賛同得られず

[ 2016年3月3日 19:13 ]

 国際卓球連盟(ITTF)は3日、クアラルンプールで理事会を開き、日本協会が提案した「ブースター」と呼ばれる補助剤を使った不正なラケットを摘発する新たな検査の導入が反対多数で否決された。ITTF副会長を務める日本協会の前原正浩専務理事は「コストの理由などで通らなかった」と話した。

 メーカーが出荷した製品に加工を施すことはルールで禁止されているが、日本協会関係者によると打球の速度や回転数を上げるために、ラケットのラバーにオイル系の補助剤を塗る不正が横行しているという。ラバーの素材の油成分を一定値以下に抑えることや、反発力テストの導入などを提案したが、賛同を得られなかった。日本協会の木村興治副会長は「卓球の信頼が失われることが怖い。時間をかけて新しい取り組みをしないと」と話した。(共同)

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2016年3月3日のニュース