日本男子 難敵ポルトガル撃破!全勝で1位通過に水谷「自信」

[ 2016年3月3日 05:30 ]

男子1次リーグのポルトガル戦に勝利し迎えられる水隼(右)

卓球世界選手権団体戦

(3月2日 マレーシア・クアラルンプール マラワティ体育館)
 卓球世界選手権団体戦1次リーグ最終戦があり、世界チームランキング3位の日本男子は同5位の強豪ポルトガルに3―1で勝利し、全勝でC組1位通過を決めた。3番手の丹羽孝希(21=明大)が実力者マルコス・フレイタス(27)に3―0で圧勝。難敵相手で気持ちのスイッチが入り、2番手・水谷隼(26=ビーコンラボ)が落とした悪い流れを断ちきった。決勝トーナメントは準々決勝からの登場になる。

 丹羽がやっと目覚めた。得意のチキータ(バックハンドの攻撃的レシーブ)とサーブで相手を混乱させてストレート勝ち。直前に2番手で出たエースの水谷が2―0から落とす誤算があったものの、嫌な流れを引き戻した。「使ってもらってビックリした。信頼を取り戻そうと思っていました」。

 大会2日目のシンガポール戦は世界ランキング334位に敗れた。ロンドン五輪で日の丸を背負った同14位には、屈辱以外の何物でもなかった。同日のポーランド戦もピリッとせず「なぜ勝てたか分からない」と気落ちしていた。だが、中1日で調子が一変した。その理由の一つが、相手が強いからというのだから恐れ入る。「知っている選手だとこれぐらいはできる。初めてや格下の選手に、もっと気を引き締めないと」。名手フレイタスで自然と気合が入った。

 倉嶋洋介監督も手放しで喜んだ。「寝たらあそこまで変われるんだから実力がある。珍しく気合が入っていた」。1番手で勝った吉村を入れたこの3人が五輪メンバー。水谷の「強豪に勝ったのは自信になる」という言葉通り、リオに向けて明るい材料になった。

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2016年3月3日のニュース