錦織 イライラ2回戦敗退「敗因の90%は自身にある」

[ 2016年2月26日 05:30 ]

男子シングルス2回戦で敗退した錦織圭

メキシコ・オープン男子シングルス2回戦

(2月24日 メキシコ・アカプルコ)
 男子シングルス2回戦で世界ランキング6位の第2シード、錦織圭(26=日清食品)は世界43位のサム・クエリー(28=米国)に4―6、3―6で屈し、メンフィス・オープンに続く出場2大会連続優勝を逃した。次戦は国別対抗戦デ杯ワールドグループ1回戦の英国戦(3月4~6日、英国・バーミンガム)となる予定。

 募るイライラにラケットを投げ捨てると、観客からブーイングが飛んだ。第2セット第4ゲームで2本連続のダブルフォールト。この日の錦織を象徴する場面だった。

 ここで0―40となってから粘ったが、7度目のブレークポイントでついに陥落。11分17秒を費やして守りきれず、第1セットを落としていた錦織には大きな追い打ちとなった。「全くリターンゲームでチャンスがなく、自分の日ではなかった。相手もいいプレーをしたが(自身の)サーブが全く入らず、敗因の90%は自分にある」。クエリーとは優勝した2週前のメンフィス・オープン準決勝でも対戦。その時は61%だった第1サーブ成功率が44%まで落ち込み、付け入る隙を与えた。前週の大会で優勝して勢いに乗るクエリーのプレーも前回以上にさえていた。持ち前の強力サーブだけでなく、ラリー戦でも深さのあるショットに下げられて後手に回った。

 昨年準優勝の大会で、2回戦敗退。今季4戦で8強に入れなかったのは初めてだ。思わぬ早期敗退に「互いにミスも多く、余計にリズムがつかめなかった」と肩を落として引き揚げた。日本代表のチームリーダーとして敵地に乗り込む次戦のデ杯で仕切り直しを図る。

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2016年2月26日のニュース