SRレベルズ移籍の松島が豪出発 五郎丸との日本人対決にも気合

[ 2016年2月24日 22:16 ]

スーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)に加入し、チーム本拠地のメルボルンへ出発した松島幸太朗

 世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のレベルズ(オーストラリア)に期限付き移籍した昨年のW杯日本代表メンバーの松島幸太朗(22=サントリー)が24日夜、羽田空港からチーム本拠地のメルボルンへ向け出発した。国内のトップリーグシーズン中のケガのリハビリなどで、27日の初戦直前でのチーム合流となるが「ケガはもう大丈夫。あとはコンタクト練習でどうなるか。できるだけ早くチームにフィットしたい」と意欲。

 昨年は強豪ワラタス(オーストラリア)に所属も、公式戦出場を果たせなかっただけに、今季に懸ける思いは強い。レベルズ、日本のサンウルブズを含めて4つのスーパーラグビーチームから獲得オファーを受けながら、最終的にワラタスを選んだこよについて松島は「若いチームで、そういう(主力として起用する)オファーだった。必要としてくれるチームに行きたいと思った」と入団の経緯を語り、海外チーム挑戦2年目の活躍を誓った。

 昨年のW杯では全4試合にWTBで先発し、南アフリカ戦など日本の3勝に大きく貢献した。ただ、日本で開催される3年後の19年W杯に向けては「CTBかFBで勝負したい。チャンスメークできるポジションでやりたい」とこだわりも強い。FBはエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(現イングランドヘッドコーチ)体制下では、レッズ(オーストラリア)入りした五郎丸歩(ヤマハ発動機)の不動の定位置だったが、「そういうこと(五郎丸との定位置争い)になるが、お互いに刺激し合えば、チームの層も厚くなる」と物静かな口調ながら宣戦布告。スーパーラグビーでも同じオーストラリア地区のレッズとは3月12日、7月15日と2度対戦が予定されており、直接対決でポジションを奪い取る覚悟を示した。

 レベルズは3月19日には日本から参戦するサンウルブズと、東京・秩父宮ラグビー場で対戦。この他に日本代表で同僚だったSH田中(パナソニック)が所属し、日本代表のジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチが率いるハイランダーズや、リーチ主将(東芝)、プロップ山下(神戸製鋼)が所属するチーフスとも対戦が予定されており、松島も「楽しみですね」。まずはチーム内での定位置争いを制し、日本人対決を実現する。

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2016年2月24日のニュース