宇野 まさか4位…4回転トーループ失敗「もやもや感残る」

[ 2016年2月22日 05:30 ]

男子フリーの演技を終え、悔しそうな表情の宇野昌磨。4位に終わった

フィギュアスケート四大陸選手権最終日

(2月21日 台湾・台北)
 男子でショートプログラム(SP)2位から逆転を狙った宇野昌磨(18=中京大中京高)は、4回転トーループの失敗が響いてフリー5位に沈み、合計269・81点で4位に終わった。パトリック・チャン(25=カナダ)が合計290・21点で4年ぶり3度目の優勝を飾り、金博洋(キン・ハクヨウ)(18=中国)が289・83点の2位。無良崇人(25=洋菓子のヒロタ)は268・43点で5位、田中刑事(21=倉敷芸術科学大)は222・70点で6位だった。

 SP2位からの逆転を狙った宇野が、世界の壁を痛感した。得点源の4回転トーループを2本とも決めきれず、4位で表彰台すら逃した。「ジャンプ以外はSPより満足しているが、もやもや感は残る」とコメントも歯切れが悪かった。

 指導する樋口コーチが「気迫が少し薄かった」と言うように、滑りは序盤から躍動感を欠いた。全日本選手権で2年連続2位と勢いはあるが、王者の羽生結弦(ゆづる、21=ANA)とは歴然とした差がある。今大会も優勝したチャンに表現力、同じ18歳の金博洋には技術力で差を見せつけられた。

 初挑戦の世界選手権(3月30日開幕、米マサチューセッツ州ボストン)では、さらに強豪が集結。「いいところも悪いところもあった」という今回の演技を成長の糧にする。

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月22日のニュース