クルム伊達 左膝手術も再手術なしでは復帰困難「最良の選択考える」

[ 2016年2月21日 21:40 ]

クルム伊達公子

 クルム伊達公子(45=エステティックTBC)が21日、自らのブログを更新し、左膝半月板の内視鏡手術を終えたものの、医師から、今のままではアスリートレベルでのカムバックは難しいと伝えられたことを明かした。

 伊達は16日に手術を受け、翌日には退院。病室での写真や、車いすで移動する写真もアップ、すでにリハビリも始めているという。だが、予定では半月板の縫合をするはずだったが、内視鏡で検査した結果「想像以上に悪く左膝外側の軟骨がすり減っていることがわかりました」という。そのため、今回は縫合はせずに、見つかった浮遊体を取り除いただけにとどめた。

 そのため、「カムバックを目指すには再度、手術が必要。アスリートとしてだけでなく、それなりのスポーツを生涯することも難しいとのこと」と担当医から告げられたことを明かし「まずはアスリートとしてそして私の人生からスポーツをなしにすることはかなり辛い。再手術をするとなるカムバックできる時間が長引くことは避けられません。今は回復の時間の中でどうするか考えています」と再手術をするかどうか悩んでいる様子を見せた。

 伊達は95年には世界ランキングで4位に上り詰めたが、96年に引退。だが結婚を経て08年4月に現役復帰した。年齢に負けないプレーを続けてきたが、昨秋から左膝に痛みを感じ始め、全豪オープン後に帰国し検査を受けたところ、半月板に「これまで亀裂だった箇所が今回、断裂」の状態に。そのため手術を決断した。1月28日のブログでは「もちろん今すぐに引退も考えました」としながらも、「まだやり残したという想いの中でピリオドは打ちません 。ドクターを信じ、可能性に掛け、いつになるかはわからないけれど、コートにもう一度立てる日を信じて手術、そしてリハビリいう未知の選択をしました」と現役続行のために手術を決意したことをつづっている。

 だが、この日は「アスリート クルム伊達公子として、1人のスポーツが大好きな人間としてのクルム伊達公子の人生として最良の選択が何なのかじっくり考え答えを出したいです」と苦しい胸の内を吐露していた。

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