萩野 瀬戸に連勝!昨夏世界水泳の銀タイムでV

[ 2016年2月21日 05:30 ]

<コナミオープン水泳競技大会1日目>レースを終え瀬戸とタッチを交わす萩野(左)

競泳コナミオープン

(2月20日 東京辰巳国際水泳場)
 男子400メートル個人メドレーはロンドン五輪銅メダルの萩野公介(21=東洋大)が昨夏の世界選手権2位相当の4分9秒06で優勝。世界選手権で2連覇した瀬戸大也(21=JSS毛呂山)に五輪イヤー2連勝を飾り、リオデジャネイロ五輪での金メダル獲得に弾みをつけた。女子50メートル自由形は池江璃花子(15=ルネサンス亀戸)が24秒74の日本新記録で優勝した。

 中盤で決着はついた。150メートルを折り返して体1つ先行した萩野は、瀬戸が得意とする平泳ぎでもリードを維持。最後までスピードを落とさず、前日の宣言通り4分10秒を切る好タイムをマークした。東洋大の平井監督は4分8秒台を求めていたが「4分9秒06なので、ぎりぎりアウトかセーフ」と白い歯を見せた。

 1月、東洋大の田垣コーチからラグビー日本代表のリーチ・マイケル主将が題材になった雑誌を「キャプテンの資質を学んでほしい」と渡された。日本代表はW杯の南アフリカ戦で監督の指示を振り切り、主将の判断でトライを狙いスクラムから勝利。強いリーダーシップに感心しつつ「僕は全然駄目だけど、だからこそ、みんなに支えてもらっている」とチームワークの大切さを知った。

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子の高梨沙羅が8連勝した時の記事が大学のプールに貼ってある。「どんな状況でも勝つことが大事」と田垣氏。これに対し、萩野は「プロだなと。自分も見習わないといけない」。調子に合わせて力を出していた自分を変え、たとえ調子が悪くとも実力を出し切ることに専念。それが3週間前のレースからタイムを2秒以上縮める結果になった。

 心技体がそろったエースは「やるべきことを一つ一つやるだけ。それが五輪で金メダルを獲る一番の近道」と視線を上げた。

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2016年2月21日のニュース