葛西 伸ばせず不満の7位「あれじゃ駄目」

[ 2016年2月21日 05:30 ]

 ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は19日、フィンランド・ラハティで個人第20戦(HS130メートル、K点116メートル)が行われ、葛西紀明(土屋ホーム)は126メートル、121・5メートルの合計246・6点で7位だった。伊東大貴(雪印メグミルク)は10位、竹内択(北野建設)は13位。ミヒャエル・ヘイベク(オーストリア)が128メートル、129メートルの265・4点で今季初勝利、通算2勝目を挙げた。

 来年は世界選手権が開かれるラハティで、葛西は納得のいく飛躍を繰り出せなかった。1回目は踏み切りのタイミングが遅れ「いまいち」と不満げ。風が弱まった2回目は、ほぼ同じ条件で128メートルを飛んだフロイントと比べて飛距離を伸ばせず「あれじゃ駄目」と首を振った。9戦連続でトップ10入りしながらも「表彰台に立てるようなジャンプではなかった」と渋い表情だった。

 助走の速度が他の上位勢に比べて遅いことが気になって滑りに迷いが生じているのが、今の悩みの種だ。ヘルシンキで買い物を楽しむなどリフレッシュして今大会に臨んだが、視界はまだ開けない。「迷いがなくなれば一発でどーんと決まって、表彰台に立てるようなジャンプができる。もうちょっとなんだけど…」と、もどかしそうだった。

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2016年2月21日のニュース