JGTO青木体制へ加速 PGA倉本会長も「全面的に協力」約束

[ 2016年2月20日 06:33 ]

青木功

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)の海老沢勝二会長(81)が19日、退任の意向を明らかにした。22日のJGTO理事会で正式表明し、3月4日のJGTO社員(ツアーメンバーなどの構成員)総会、理事会を経て正式決定する。選手会から次期会長就任を要請されていた青木功(73=フリー)は実質的な候補が1人に絞られたことで就任が確実になり、今後は新体制づくりに向けた動きが加速することになる。また日本プロゴルフ協会(PGA)は理事会を開き、倉本昌弘会長(60)の再任を内定した。

 日本プロゴルフ殿堂の副理事長を務める海老沢会長は東京・有明の東京ビッグサイトで行われた殿堂入り式典に出席後「任期が切れる3月4日をもって退任する。22日の理事会で正式に表明しようと思っている。これからは“JGTO大いに頑張れ”ということだ。(違う立場で)お役に立てればいい」と今期限りで会長を退く意向を明かした。元日本放送協会(NHK)会長の海老沢会長は12年に就任し、3月で2期目が終了。退任理由については「80歳を超えて体力的に厳しい」と説明した。

 後任となることが確実になった青木には「あれだけの実績がある方。叙勲も受けている。経験を生かしてゴルフ界を良い方向へ導いてほしい」と期待を掛けた。「(退任の)意向は伝えてある。今(青木は)ハワイにいるから会えないが、前に会って話して、いろいろと分かっている」と既に接触したことも明かした。

 3月4日のJGTO社員総会で新たな理事を選任し、その後の理事会で新会長を正式決定する。ただ今月22日の理事会で海老沢会長が退任を表明すれば、青木を新会長に迎えるための態勢づくりが加速することになる。

 この日、続投が内定したPGAの倉本会長は、青木が会長に就任すれば全面協力することを約束。「お互いに話し合ってやりたい。全面的に協力する。組織が一緒になることはないが、事業の振り分けなども考えていきたい」とJGTOとの連携強化を明言した。

 JGTO理事の1人はPGAから選任され現在は植田浩史副会長が務めている。倉本会長は「実務的な話がしやすくなる」として事務局長を新理事に充てる方針だ。

 ゴルフ界全体が青木のJGTO新会長就任を待ち望んでいる。

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2016年2月20日のニュース