白井ミスで3位 世界最高難度構成「難しさ認識できて良かった」

[ 2016年2月20日 05:30 ]

男子床運動予選 シライ3に挑戦し、着地で膝をついた白井健三

体操 AGF杯

(2月19日 アゼルバイジャン・バクー)
 種目別で争う国際大会は19日に開幕して予選が行われ、今季初戦の白井健三(日体大)は、世界選手権で優勝した男子床運動で最高H難度の新技「シライ3」の着地が大きく乱れるなどミスが重なり、14・850点で3位だった。14・650点で6位の早坂尚人(順大)とともに、予選は通過した。リオデジャネイロ五輪シーズンの本格的な幕開けを告げる大会で男子は20日に跳馬など予選の残り3種目、21日に全6種目の決勝を実施する。

 床運動を終えた白井の第一声は「つらいです」。肩を落として「簡単にはいかない。何も良いところがなかった」と続けた。昨秋の世界選手権を16・233点と驚異的なハイスコアで制した得意種目で、まさかの14点台だ。「シライ3」と命名された「後方伸身2回宙返り3回ひねり」を組み込む世界最高難度の構成。しかし、冒頭の大技は着地で前のめりになり、両膝をついた。それでも「H難度を入れる難しさを認識できて良かった。出場した意味があった」と前向きだった。

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2016年2月20日のニュース