宇野SP自己ベスト92・99点で2位「悪い演技ではない」

[ 2016年2月20日 05:30 ]

自己ベストをマークし2位に入った宇野(AP)

フィギュアスケート 四大陸選手権第2日

(2月19日 台湾・台北)
 昨季の世界ジュニア王者の宇野昌磨(18=中京大中京高)が、男子ショートプログラム(SP)で自己ベストの92・99点をマークし、2位発進した。無良崇人(25=洋菓子のヒロタ)は89・08点で4位、田中刑事(21=倉敷芸術科学大)は74・82点で7位。金博洋(18=中国)が98・45点で首位に立った。

 自己ベストの92・99点にも、100%の満足感はない。宇野は、今季ここまで演技後半に跳んでいた4回転トーループを冒頭に。完成度を求めるために変更したが、「跳んだ瞬間、どこに行ったか分からなくなった」と言うほど軸がズレた。着氷は何とかこらえたものの、出来栄えで減点された。「満足しきってはいないけど、悪い演技ではなかった」と淡々と振り返った。

 四大陸選手権には苦い記憶がある。昨年2月、ジュニアながら優勝候補に挙げられ、SPで2位。好発進したが、フリー前のウオーミングアップで右足首を捻挫しジャンプでミスを連ね5位に沈んだ。日本男子の連続表彰台も「7」で途切れ、「悔しくて、悲しかった」と言う。

 あれから1年。シニアに転向した今季はGPファイナルで銅メダルを獲得するなど、順調なステップを刻んできた。今大会では挑戦しないが、国際スケート連盟の公認大会でまだ成功例がない4回転ループにも取り組んでいる。首位の金博洋とは5・46点差で21日のフリーに臨む。「いつもSPがいいとフリーで失敗する。一年頑張ってきたことをぶつけたい」。昨年、ミスを重ねた4分30秒で、今年は逆襲する。

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